リチャード・ギャリオット インタビュー 2/2

RPS:
エピソード、という言葉を使われていますが、これはその、"The Walking Dead"のような構成を意味するのか、それとも拡張版のシリーズとして続いていくという意味なのでしょうか?


RG:
拡張版のシリーズとして続けていく予定です。
また、ほんの小さなことならリアルタイムでアップデートしていくつもりです。
もし、家用の土地を求めているプレイヤーの要望に応えて、ある島に都市を作りたい、と思えばすぐにやります。海のスペースに島を作りたいと思えば、すぐに新しい島を誕生させます。
ストーリーが進むに従って、このマップの右側にさらに新しいマップが追加され、さらにそこでストーリーが展開していくのですが、このような場合はそういったマップを拡張版としてリリースしていきます。

RPS:
拡張版は無料になりますか?それとも有料?


RG:
有料です。しかし、定期的な課金は予定していません。
我々は合理的な方法をまだ模索しています。
まず、トライアルバージョン的な無料のソフトウェアを用意する予定があります。
スキルツリーなどがアンロックされるフルバージョンにアップグレードするのは有料となります。

プレイ料金についてはあなたが言う通り、トライアルバージョンは無料になります。
メインのゲームと基本的なスキルツリーにアクセスが出来るバージョンがゲームの通常版となります。
しかし、新たにスキルツリーが導入された場合、例えば錬金術師のスキルツリーが新登場した場合、そのアンロックには課金が為されるということです。
コンテンツをまとめたセットを用意し、それらのセットのアンロックに課金するスタイルになります。



RPS:
やはり課金ベースのシステムになるのですか?スキルツリーやもっと些細なコンテンツにも課金が?


RG:
"些細な"という点にいえば、答えはNOです。
あくまでひとつの大きなコンテンツのセットに対して能動的に課金をする、というスタイルを想定しています。
巷のソーシャルゲームみたいな風にはしません。
"ヘイ、ピンク色のウシの代わりにブルーのウシが手に入るぞ!ゲーム内通貨で25のところをリアルマネーで25セントだ!"みたいな、ね。

RPS:
ゲームが5つのエピソードを終え、エンディングを迎えたあとはどうなるのですか?
他のファンタジーの主人公達のようにプレイヤー達は冒険に旅立ったり、なにか小さな仕事についたりするのですか?


RG:
プレイヤー達はゲームに残るよ。
ストーリーは個人的な出来事に過ぎない。主人公のストーリーエンドがプレイヤー達のゲームの終了という意味ではないんだ。

RPS:
ゲームのエンディング、というものは無い?

RG:
現在は考えていない。
メインのストーリーの結末は迎えるけれど、さらなるストーリーが登場するかもしれない。
ただ、拡張版の6や7が出るとか、さらにつぎの新作がどうだとか、現時点ではちょっと考えるには早すぎるね。
遠くにある橋を渡ることなんて、ついてから考えればいいことさ。

RPS:
SotAがウルティマの様なシリーズ的な存在になるのでは?どうお考えですか?

RG:
ウルティマの商標についてはEA(エレクトロニクス・アーツ)と何年も話し合ってきたよ。
お互い、現状のままでかまわないと思う。
ただ、それをどうこうしようと思って話し合いの機会をもっていたわけではないんだ。
私は別の仕事に取りかかる前の、最後の数年間はね。
今はUltimaの名を冠さず、(Ultima的な)仕事をするつもりだ。

RPS:
なぜ商標を使わないことにしたのですか?


RG:
すでにEAはEAなりにUltimaの商標を使った商品展開をしている。
例えば、あなたがUltimaの商標を使ったゲームの制作を命じられ、二年間その開発に従事したとしよう、そしてその時になってリチャード・ギャリオットがその商標を取り上げようとしてきたら?
知ったことじゃない、と思うだろうね。
彼らには彼らのやり方がある。それを続けてもらえればいいよ。

RPS:
彼らのUltima IVの続編がありますが、ごらんになりましたか?


RG:
ええ。彼らのことはよく知っています。全員と色々と子細に渡って話しをしましたよ。
みんな、熱心なUltimaのファンでした。特にUltima IVについての仕事を全うしたいと。
彼らのゲームの成功を願っています。本当にUltima IVをやり込んでいるようでした。
今の私の仕事とは、競争関係にはならないだろうと思います。
私は新しい挑戦をしたいのです。

RPS:
ロード・ブリティッシュの名前を使っているようですね。Ultimaの世界とダイレクトなつながりがある様に思うのですが。
それとは関係無しに、名前だけを使っているのですか?

RG:
私自身を表す言葉であって、Ultimaとは直接の関係はないね。
都合のいいことに、ウルティマ1~9のストーリーは世界の崩壊をもって終わった。
ブリタニアは終焉を迎え、"ニュー・ブリタニア"が今始まったんだ。

RPS:
○○・ブリティッシュという名前が複数ありますよね。おなじみのロードブリティッシュ、Tabula Rasaではジェネラル・ブリティッシュ。彼らは関係があるのですか?


RG:
ええ。これは私の常套手段でして。(Ultimaの)ファン達は自分たちがアバタールだと自負しています。地球に住んでいて、ポータルを通じてブリタニアにいったことがある存在だと。
そして私は、もちろんリチャード・ギャリオットですが、ブリタニアの世界に自己を投影するときにはロードブリティッシュを名乗るのです。

私はナルニア国物語のようなこの設定にこだわっています。
子供達がナルニア国の外に出ている間、ナルニア国では何百年もの時が過ぎてしまっている。しかし、地球の時間では、子供達はそれほど年をとらない。あなたとわたしが共に過ごした時のみが、共に記憶された共通の思い出であるのです。
世界にあなたがいなくても、その世界の中では時間が進んでゆく。
だからこそロード・ブリティッシュとリチャード・ギャリオットがいるのです。
ロード・ブリティッシュは、ブリタニアの世界の人々とは年の取り方が違うでしょう。

RPS:
○○○・ブリティッシュ同士の関連性はありますか?

RG:
ええ、実は彼らは現実の世界の断片としてゲームの世界に登場しているのです。
どう表現するか難しいのですが、私の頭の中では彼らは繋がっています。
Tabula Rasaと他の作品もね。
私達の会社、Portalariumの名前は、それら別世界をつなげるポータルから由来しているのです。
地球人の私達は、もし不思議なゲートを見つけることが出来れば別世界に冒険にいくことが出来るんですから。



RPS:
ところで、今回はロード・ブリティッシュを殺すことが出来ますか?


RG:
さあどうかな。
ロード・ブリティッシュは無敵フラグをつけるようにしてますからね。
Origin Systems Inc.として最初にリリースしたUltimaIIIで、私は初めてプレイヤー達がロード・ブリティッシュをやたら殺そうとしていることを知ったんです。
以前、私のゲームのパブリッシャーを務めていた人物から手紙をもらった時にね。
その時は、「何?!プレイヤー達が私のキャラクターを殺そうとしているって?なんとかしなきゃ!」と思ったよ。
だからその時からロード・ブリティッシュのキャラクタは死なないように設定してるんだけど、プレイヤーは躍起になって殺す方法を見つけ出してしまうんだ。
(参考:各シリーズにおけるLB殺害について(computerandvideogames.com)
だからUltima9ではジョークとして、こっちからロード・ブリティッシュを殺す為の方法を用意したほどです。
でも、今作では無敵フラグをつけますよ。どうぞどうなるか見てて下さい。

RPS:
どうもありがとうございました。



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